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朝の高野山。
よく洞川の私のおばあちゃんがとても寒い日に「しばれるな」と言ってたな。
土間にある凍ってはいけないものを冷蔵庫になおしてた。
冷蔵庫の方が暖かいのだ。
いつまでも枯れない山百合。
なんのことはない、花瓶の水ごと凍ってるから枯れないのだ。(笑)
寒いけど、このツーンとなる空気がとにかくたまらない。
空気が澄んでいる水が恐ろしく綺麗で、月がとてもよく光って見える。
冬は綺麗です。
2年前の猪の油を近所のじい様から頂き、夜、子供が寝てからストーブの上で冬の間、濾過する。
真っ白のオイルが出来たら秋に収穫した柚子エキスを混ぜ仕上げる。
昔は高級オイルとして皆、作っていたらしく、手や足の皸、皮膚のトラブルはほとんどこのオイルで治ってしまう。
昨夜、ひっそりことこと作業していたら、長女が降りて来て「私も手伝うわ」と。
4歳の時から猪の臓物から油を採っていた彼女も今は、12歳。
寒い土間で黙々と手伝いをしてくれた小さい背中を思い出す。
ひとつの命が、昔の知恵を知ることで根こそぎ使える術を彼女ははっきりと記憶している。
自分が手伝い手を加えたものは食べるが、スーパーで売っている肉はどれも食べない彼女。
とても寒い昨日の夜。
12歳の彼女とじんわり深く話した。
なかなか面白かった。
中身がワイルドすぎるので内容は親子の秘密ということで。(笑)
放射能の事も、口にする食べ物のことも、彼女達がこれから生きていく今からの時代のことも、全て含め原発事故は見えないところで変わってしまってたものが表に出てきたものだと思います。
この時代を生き抜くために、古い暮らしを再現するだけでなく、水や食べ物、天候に関する情報の確保と現代の技術を駆使して日本の昔の暮らしのエッセンスを取り入れることのできるバランス感覚が必要になるんだろうと思います。
食材を選び、買い調理する人が家族を守る人です。
内部被爆の9割が食べ物からとされています。
チェルノブイリの場合、事故の1年後が汚染のピークでした。
今、何を子供達に食べさせるのかが未来を作る。
10年、20年、30年後の子供達から、「あの時お前達は何をしていた?」と言われないように、私達は「今」を生きるべきだと思います。
全ての人が誰かにとっては大事な人なのかもしれないとイメージすると
これからの暮らしを必要以上に不安になったり、恐怖や諦めや、殺伐とぜずこの時代で生き抜いていくための原動力になるのではないでしょうか。
明日もきっと、「しばれるぞ」っと。
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